ペアプロ三昧(>_<)

そろそろペアプロを始めて3ヶ月がたつ。ペアプロといっても実装だけではなく、最近ではドキュメント作成も一緒に行っている。

しかし、やはり必ずずっとペアプロを行わなければならない、というとどうも疲れる。一人でのんびりもしたい。なにより、「またペアで作業か」と思うことがストレスだ。

やっぱり人間だもの、相性もあるし、たまには一人になりたいときもあるさ。完全ペアプロってちょっと規律っぽい。なんだか最近はペアプロラソンをしているような気分だ。

そこまでしてペアプロにこだわる必要は無いと思う。ケースバイケースでペアプロを中止してもよいのだと思う。ただ、ペアプロの効能はもちろんわかるし、安易にペアプロを停止するのはよくない。特に

  • はきはき積極的に発言できる人がペアプロを拒否する場合

は注意が必要な気がする。以前のプロジェクトでも可能な限りペアプロをする、という約束で作業していたが、このようなタイプの人でペアプロを拒否する人がいた。その理由を聞くと

「生産性が下がります。現在の状況では如何に早く単体アップをさせるかがかぎなので、ペアプロではなく単独作業をすべきです。」

という理由だった。しかしこの担当者にお任せしておくといろいろ困ったことがおきた。

  • 内部構造が悪く、重複コードが非常に多かった。
  • 設計者への問い合わせ内容が公開されない(問題が起きても隠蔽されてしまい、どこで何が問題だったかがわからなくなってしまった。)
  • 障害が数多く発生し、かつ修正に時間がかかった。
  • その担当以外がソースを修正することが困難だった。(じつは、結局私がひきとったんだけどね。)

気持ちはわかる。早く作成し、進捗をあげる必要は当然ある。しかし、一度作成した後決してバグも出なければ仕様変更もないのであればそれで問題ないが、双方とも当然ある。特にバグは確実にある。そのときに対応できないのでは話にならない。

だからペアプロが必要だったんだけど、その人は最後までわかってくれなかったと記憶している。

さて、で今回はどうだろうか。今回ペアプロで苦しいな、と感じているのはやはり性格なのだが、その人は大人しく、素直に人のいうことを聞いてくれる。しかし、ペアプロしていると相手側に寄りかかりすぎてしまい、自分が何かを考えることをやめているように思える。もちろん、ドライバを担当してもらい、わざと抽象的な内容を伝え、ソースに落としてもらおうともしたのだが、そういうときも自分で考えるのではなく、「相手の言ったことを最大漏らさず聞いて、そのとおりに動くことに集中しよう。」という姿勢なのである。モデルや機能などに集中するのではなく、相手の言葉に集中し、相手から回答を引き出すことだけを考えているように思えるのだ。だから能動的な部分があまり感じられないのだ。

能動的でないペアに対し、「能動的になれ」といってもそれは効果がないし、またそのペアにストレスだけを与えるのかもしれない。そういう場合、一度一人にして作業を担当してもらい、数時間後にフォローに入る、というほうが自分から考え始めるきっかけになるのではないだろうか。

もちろんペアプロでも意地悪に「で、次はどうしましょうか。」と質問してずっと黙っていてもよいのだが、それをやったら数分間沈黙が続いてしまったのでこれも効果がないのだ。一時はこの人はプロジェクトを抜けてもらったほうがよいのでは、とまで考えた。しかし、プロジェクトからはずすのは簡単だが、どんな人でもチームに迎え入れたい上責任をもってチームを維持し、チームが目的を達成できるように導くのが自分の仕事のはずだ。またそういう状況からよい方法でも見出すことができれば、世間に紹介することもできるだろう。

受動的な人にはやはり作業を割り振る親方のような存在が指示を与える、というのも必要なんだと思う。やはり銀の弾丸はないんだ。人によって、状況によってさまざまなアプローチを常に考えなくてはいけないんだ。