得意技

昨日、ある打ち合わせの後、6名ほどで飲みに行った。そのとき、


「あなたは何が得意なの?だいたい話していると得意技ってわかるものなんだけど、あなたは不明なんだよ。何が得意か教えて。」


と言われた。確かに、以前はネットワークやインフラが得意と思っていた時期もあるし、C言語の制御プログラミング(SIOやVRAM操作など)が得意、と思っていた時代もあった。最近ではJ2EE系の開発が主だが、得意とは言えない。(自分よりスキルの高い人間が回りにたくさんいるから。)


ショックなのは「あなたは不明。」といわれたことである。つまり「あなたは口ばかり達者だが、実際に何ができるの?」と聞かれたように感じる。


まあ良く聞いてみると、「技術指向なのかマネジメント指向なのか」ということだったらしいけど。確かに43歳になって「技術指向」と言う人はほとんどいなくなっている。私にその質問をした人も40代。かつては技術でならしたらしいが、4,5年前から後輩にその役目は譲るようにしている、ということだった。「あなたも、早く後輩に伝えなきゃ!」とは言われたが、私としてはちょっと考えが違う。


私は、「技術のわかるプロジェクトリーダ」になりたいのだ。しかし「技術のわかる」ということは、うわべだけの知識ではなく、実際に組めるほどの知識が無いと、本当に「技術のわかる」人間ではないと思うのだ。うわべだけの技術をもったリーダはたくさんいるが、うわべだけの知識ではなく、本当に組めるほどの知識をもったリーダがもしいるのなら、そのほうがメンバーは信頼できると思うのだよね。立場を変えると、私がメンバなら、そういうリーダって信頼できる。(もちろん、技術のみの人という意味ではない。)安心して相談し、こちらの言うことを良く理解し、問題点を指摘してくれる、そんな信頼できるリーダがいたらうれしいものだ。私はそういう存在になりたいのだ。


なので、私は「広く、浅いかもしれないが、実際に構築できる技術力を身につけているリーダ」と言う存在になろうとしているため、得意技がない口だけの存在に見えてしまうのかもしれない。


しかし、この年になって技術を追い続けるのは正直しんどい。そしてそのしんどい勉強を重ねる割には評価されない、とはちょっと悲しいものだ。