船頭多くして船山に登る

嵐が迫っている。船乗りは海流、魚、鳥、雲、風の状態から嵐が迫っていることがわかっている。


船乗り:船長、嵐が迫っています。XXに停泊するべきです。
船長:嵐など来ない。このまま南下せよ。
船乗り:嵐を避けたほうが早く目的地に着きます。
船長:うるさい。ただでさえ、目的地に遅れそうなんだ。
船乗り:しかし、嵐が来ればもっと遅れます。それに積荷だって損害を受けるかもしれません。
船長:おまえ、何様だ!!船長はオレだ。引っ込んでいろ!!


そして、2日後、嵐が来た。


船長:積荷を水から守れ。帆を降ろせ。船の向きを変えろ!!
船乗り:(だから言ったのに...)


嵐は去った。


船長:船の修復をするために、XXに戻る。航路を北に取れ。


結局、目的地には1ヶ月遅れで到着したのであった。