朝会廃止

うわーん、朝会が廃止されてしまったー。
朝会は私が初めてスクラムの存在を知った2001年ぐらいからずーっと自分のプロジェクトで実施を続けてきたとっても気に入っているプラクティスだった。いろいろ朝会の進め方は勉強を重ね、最近ではかなりいい感じだったのに何で〜。以前は朝会が2時間にわたることもあり、それはそれで楽しかったが、最近では確実に15分で終わらせることができていた。メンバからは「朝会、意味がないです。」なんて言われることもあったが、「廃止したほうが良いですか?メールだけでOKですか?薄く作業内容や問題を共有したり、自分の作業を明確化するのに役立ちませんか?時間は15分以上はかけません。」と言えばたいていは皆さん、納得してくれ、かつ自分たちから「朝会のおかげで、作業が明確化した。」とか「朝会があったため、問題を知ることができた。」「朝会を毎日やることで参加しているんだなぁと思えた。」などなど良い反応ばかりだったのに。

朝会の廃止を決めるのはチーム。いくら私が良いといってもチームを説得できなければ意味がない。強力に説得して納得させることもできるが、それではどこかに亀裂ができる。あくまでお互い納得しなけばならない。声の大きい人の意見が通る、ではいけないのである。そういう意味では、チームメンバ4名全員で話したところ、私以外は以下のような意見で朝会反対であった。

  • 毎日行う必要はない。たいていのタスクは2,3日単位なので、週2回ミーティングで十分である。
  • 今の朝会では問題が伝えられるだけで、解決もできていない。意味がない。
  • ミーティングは随時行うべきで、強制的に毎日集まる必要はない。
  • 日々の進捗報告はメールやWikiがあるので、それを利用すればよい。
  • チーム内に隣のサブプロジェクトの人がいる。その人は参加する意味がない。(これはちょっと特殊。隣のサブプロは朝会など行っていない。同じ会社の人間で、同時期にプロジェクトに参加したため、一緒に朝会を行っていた。)

ふーん。私から言わせるとアンチパターンのオンパレードである。しかし、チームメンバみんなで納得して作業すべきである。私も軽く反論し、メリットをつたえたが、どうも懐疑的でほかの3名は全員朝会したくないような顔をしていたので、「では、一度週2回の定例をためしてみますか?」と言ってしまったのです。

結局強力に「これはいいからやるべきだ。」といってやらせてもやはり心底そのよさを理解できるわけではない。心底良さを理解するのは「失敗」経験があってこそ、なのかもしれない。今回、週2回になったおかげで、おそらく、毎日のリズムが崩れ、たまに忘れたりすることもありそうだ。そしてコミュニケーションがとれていないためにおきるさまざまな問題に直面し、初めて朝会の重要さを知るのであろう。まずは、「失敗」するためにも朝会を廃止し、メンバの意思を尊重して見よう。だからといって失敗をわざと起こすことを考えてはいけない。どこかで問題がおきたとき、「朝会があれば防げたのに」という気づきを感じてもらいたいものだ。