こだわり :-)
システム開発をするにはこだわりが必要だ。クラスの構造に対してのこだわり、ユースケースの粒度へのこだわり、クラス名や変数名のこだわりなど、ある一定の指針があり、このほうがよりよいだろう、と考え、こだわって開発を進めることが重要な気がする。こだわりがないと、あるがままに疑問を持たず、与えられた状態からしか物事を考えられない。
たとえばWindows-XPやOfficeソフトをデフォルト設定で使用し続けている人、ソースの開発にメモ帳を使う人、こういう人はおそらくこだわりがないのだろう。しかし、その姿勢を許容していくと、使いづらく効率が悪くても自分が我慢することを覚え、そのうちにそれが普通と思い、問題とも思わなくなってしまうのだ。それがいろいろな物事にこだわると、常に批判的に物事をとらえ、「もっとよい方法は無いかな」と改善を考え始める習慣が身につくのではないだろうか。常日頃そのような思考回路の人は、プロジェクトに対しても改善を提示し、よりプロジェクトが目標に近づけるように努力をし続けているように感じるがどうだろうか。自分の周りをみても、微につけ、細につけこだわっている人は、業務でも注目をあび、キーマンとして活躍している人が多いように見受けられる。
ペアプロをしていると特に感じるのだが、こだわる箇所が違うのかもしれないが、WindowsやOfficeを初期設定で使用している人をよく見かける。確かに細かく設定を入れていくとかなり面倒なのであまり面倒はしたくないのだが、許せない設定っていろいろあるのではないだろうか。たとえばWordのオートコンプリートなんてわずらわしいだけで、有効に感じる人はどれぐらいいるのだろうか。みんな、面倒だな、と思いながら我慢して使っているのではないだろうか。たとえば、以下のような項目をそのまま使用しているのだと、あまりこだわりがない、と言うことができると思う。絶対そのようにしなければいけない、と言うわけではないが、こういうことにこだわるってことも実は有意義な気がする。以下、例を挙げてみよう。
- スタートメニューがアニメーション表示するままで使用している
- エクスプローラを使うたびに、音が鳴るままで使用している
- ショートカットキーを使わない
- 拡張子の表示がOFFのまま
- システムフォルダを非表示
- Officeのツールアイコンがデフォルトのまま
- メニューバーは頻繁に使うものだけを表示のまま
- Officeでオートコンプリート、文書校正はデフォルトのまま
- エディタはメモ帳
- マクロ機能を使わない
- Excel表の勤務表は時間の計算は手動で行っている
- Windowsのファイル検索を使用する
- 右クリック->送るをカスタマイズしない
- スクリプトは作成しない
- DOSコマンドはcdとdir以外は使用しない
- よく使うアプリやフォルダは皆デスクトップに貼っている
- アプリ実行はスタートメニューからしかしない
- マイキーボード、マイマウスなど、考えたこともない
- ドキュメントはWordとExcel、テキストしかない
- サーバソフトはインストールしたことがない
こだわりがない人は、人間的にはとても付き合いやすく、好感が持てる人が多いのかもしれない。相手に合わせることができるものね。そういう意味でもこだわりが過ぎる人は、嫌われる傾向もあるのだろう。極端である必要はない。バランスよくどちらかに傾いている人はそのことを考える、もしくは知るだけでよいのかもしれない。