週40時間労働はNG(続き)(;.;)
前回、週40時間労働はNGという日記を書いたが、焦点がぼやけていたような気がするので追記する。
まあ言いたいことは、
- 開発者たちがやりがいを感じ喜びを体感できるためには、週40時間労働にこだわる必要はない
と言いたかっただけなのだ。おそらく、週40時間労働をはじめに言い出したのはなにもXPやアジャイルの世界ではないでしょう。古くから言われていることで、能率よく集中して作業し、時間を効率よく使い、オンとオフをはっきりさせたほうがよい、ということだと思う。
確かにその意見には賛成!
このような主張がなされた背景にはおそらく、
- 上司につきあい、サービス残業することは当たり前
- うまくいかないのなら努力と根性でなんとかしよう
- 自分から仕事を探し、どんな些細なことでも不安要素は早めに取り除こう
- 疲れた、休みたいなんて甘えだ。ビジネスは厳しいのだ。
という考えで、長時間働くことがステータスのような雰囲気を職場にかもし出し、長時間労働を半強制的に行わせる状況が数多くあったからだろう。
たしかにこのような状況のほうがよくある状況なので、「ゆっくり休むほうが能率がよく、ミスも少なく、想像性豊かな作業が行えるのだ。」と言ってあげることはよいことだと思う。しかし、人間は多種多様で必ずしも週40時間労働が最適な人ばかりとは限らない。また状況は刻々と変化する。今週は週40時間がよいかもしれないが、来週はそうとは限らない。極端な話、今週は60時間はたらき、来週は20時間がよい場合もありえるだろう。
時間にとらわれず、働きたいだけ働くのが一番自由で最も効率が上がりモチベーションも高く維持できる可能性もある。たとえば以下のような場合だ。
- キリのよいところで休みたい。ある程度、キリがついたところでないと、休んでいても中断した作業が気になり、なかなか休めない。
- 達成感、満足感を得たい。
- 集中していると時間を忘れてしまう。時間にとらわれない作業をすることは幸せだ。
- 役に立っていると実感できる。
- 困難に挑戦しているからこそ、喜びを感じられる。
もちろん、ある程度強制的に40時間と言う尺度を設けたほうがやりやすい人もいるだろうが、ムリに全員に強制するような言い方はしなくてよいのではと思うのだ。
ムリに週40時間労働を強制するような言い方だと、
- 「また今週も40時間労働を守れなかった。僕はダメな人間だ。」
- 「いつも週40時間労働をしようと思うのに、できないなぁ。他のメンバーにも申し訳ないなぁ。」
などと感じてしまう人がいたらそれはそれで困るはずだ。
また、ムリに時間にこだわる必要なんて無くて、自分で判断してノッているときはガンガン働き、ノッていないときは、少し休みを多くする、なんてやり方で十分だと思うのだ。もちろん、こういうやり方でうまくいくプロジェクトやうまく自分をコントロールできる人、できない人はいるだろう。うまくコントロールできない場合は強制的に週40時間とするのもありかもしれない。ただ、やる気に燃え、目標にばく進している人に対し、
- 「週40時間労働なので、早く帰ってね。」
ということはプロジェクトに対してもその人に対してもマイナスでしかないだろう。強制するのではなく、自主性にまかせ、プロジェクト全体のバランスはコミュニケーションでカバーしながら進んでいく、こんなチームでプロジェクトを進めていくのが最善ではなかろうか。
あくまで、週40時間労働を忘れがちなので、思い出そう、というのは○である。しかし、必ず週40時間労働が善である、というのはやはりNGだと思う。