今日は何をしたらよろしいでしょうか。(^-^)

最近、自分のチームの緊急度の高い作業はなくなったので、ほかのチームのお手伝いをしている。しかし、相変わらず、「今日は何をしたらよいのでしょうか。」という問題があがる。これは自分のチームのメンバだけではなく、合流先のチームメンバからも同様の問題が毎回あがってくる。

どうして、こう忙しい人と忙しくない人が分かれてしまうのだろう

少し分析してみよう。

  • リーダクラスがメンバを信頼していない。まだ無理、として作業を割り与えない。
  • 決まっていないことが多いため、作業を進めることができないと思っている。
  • きちんと方針を決めてから作業してもらいたい、とリーダが思っている。
  • タスクが洗い出されていない。
  • 自分の作業だけにしか感心が無いメンバがいる。

今、自分が感じるのはこんなところだろうか。本当に感じるのだが、メンバ全員が力を合わせ、全員がフル稼働しているプロジェクトはかなり強い。そういうプロジェクトはかなりの困難な状況になっても難局をのりきり、プロジェクトを成功させることができる、と思う。(まあ、成功って何かという話は議論の余地がある思うけど、それはまた別の機会に。)

じゃ、対策ってどうしたらよいのだろう。

  • リーダクラスがメンバを信頼していない。まだ無理、として作業を割り与えない。

これはまあ、リーダは勇気をもってメンバを信頼していくしかない、というところかな。また失敗してもよいと思ってどんどん先に進めてもらう、という作業をすればよいのだ。「作業が無い」といっているぐらいならどんな作業もいわれたらやるだろう。失敗から学ぶことも多いだろう。

こういうときに「XXのドキュメントを理解してください。」というのはNGだ。目的を持ってドキュメントを読まなければ理解も深まらないし、実際に試して手を動かさなければ、本当に理解することも次への展開も期待できない。(ごくまれにそういう指示だけでも乗り越えてくる人がいるが、そういう人は「今日は何をしたら?」ばかりを聞いてはこない。)何か、具体的に成果につながる可能性のあるタスクを見出さなければいけない。それすらわからないのなら(リーダだとしたらかなりやばいね。)、メンバに確認して、何をすべきかを相談するとよいだろう。何人かはよい提案をしてくれるだろう。

「作業が無いのなら自分で見つけてください。」というのもNGだ。よほど能力が高くプロジェクトの価値観を共有している人ならそれでもよいだろうが、そんな人がいれば、プロジェクトはもう少し速やかに進んでいるだろう。何か具体的なタスクを担当しなけれやはりダメだろう。

  • 決まっていないことが多いため、作業を進めることができないと思っている。

顧客に確認が必要だったり、ほかのチームとの調整だったり、勝手に決められないことも多いだろう。しかしそれを待っていても、メンバがムダに時間をすごすだけだ。結果を待つのは待つとしても、暫定で勝手に何らかの案に決定して作業を進めてしまえばよいだろう。もし問題があれば、やり直さなければいけないが、作業を進めていたメンバには深い知識が備わるはずだ。メンバも漠然とした状況よりはその方がやりがいもあるし時間も早く過ぎ充実するだろう。まあ、これも勇気をもって間違えてもよいから進んでしまえ、ということかな。

  • きちんと方針を決めてから作業してもらいたい、とリーダが思っている。

きれいに思ったとおりにプロジェクトを進めたいと思う几帳面なリーダはこのような傾向があるのかもしれない。が、そんな理想的に進むなんてまあありえない。これも方針なんてあとから出てくるぐらいの気持ちで先に進んでしまったほうがよいだろう。

  • タスクが洗い出されていない。

前述したが、タスクを見つけてみる努力が必要だ。決まっていないことを保留にして進めたり、勝手になんらかの方針に決定して進めてしまってもよいだろう。それでもタスクが無ければ、みんなで相談して考えればよいだろう。

  • 自分の作業だけにしか感心が無いメンバがいる。

これはリーダの負荷が高くなるが、適切に作業を割り振ってあげよう。こういう人は大抵サインアップ方式(能動的に仕事をすること)を嫌っている場合が多いように思う。しかし、そういう人は受動的に動くことには慣れている。だからいやな言葉だけど、指示命令してあげればよいのだ。「このタスクをXXまでにお願いします。」といえばもくもくと作業をするだろう。本当は徐々に能動姿勢を見せてもらいたいのだが、まずきっかけとしては作業指示をし、常に何かをしている状態にさせ、徐々に役割を重くしたり増やしたりしていけば、状況が見えてくるだろう。

あと、タスクやストーリ、マイルストーンなどの見える化はやはり重要だろう。あとどのくらいのタスクがいつまでにこなされなければいけないのかを日々見えるようにしておけば、いくら受動的な人ばかりでもさすがに気づくだろう。また日々タスクが増えるさまを見ていれば、どのようなタスクが増えるかも予測してくれるかもしれない。自分にしか感心が無く、いつも「今日は何をしたらよいでしょうか。」と聞いてくる人には、やはり

  • タスクがどれだけあるか
  • そのタスクはプロジェクトの中のどういう意味があるのか

などを意識させやすくしてあげるのだ。タスクの見える化はやはり重要だなと感じる。

で、今のプロジェクトでタスクの見える化をしているか、というと、自分のチームはタスクボードを机の前においてTODOとDOINGだけは見えるようにしておいた。(スペースが狭いのでそれが限界)しかし新しいチームになるとそのチームの作業場所まで広がってよければ壁がある。まずはそこにタスクカードを張ってみようかな。