ペアプロを続けて

以前、ペアプロ嫌いという内容を書いたが、今はその人とペアプロをしている。どうしても自分がナビとドライバを兼ねてしまい、どんどん進んでしまう。彼にドライバを頼むと、最近は引き受けてくれるのだが、あまり能動的に作業をしようとしているようには感じられない。リファクタリングの方針も、「どうしますか?」と聞くと、なかなか返事が返ってこないので、「Aにしますか?それともBのほうがよいでしょうか?」とたずねると、「Aのほうがよいと思います。」と答えてくれる。

なんとなく、言われたことを言われたとおりにこなすことが大事、だと感じているように思える。確かにそういう人はまじめで、人に迷惑をかけず、責任を全うすればよいと考えているのだろう。

確かにそれでプロジェクトが成功するのならそれでもよいのかもしれないが、本人はそれで楽しいのだろうか。こういう姿勢の人はもしかしたら褒められるとうれしいのだろうか。自分を殺して人のために尽くすという姿勢とも感じられる。

私も人のために役に立つことは大好きだし、顧客の満足を見たいというのが自分の仕事に対する最大の動機づけかもしれない。しかし、それだけで本当に楽しく満足のいく仕事ができるのだろうか。なんだかそういうことって誰でもできるんじゃないかな、って自分では思ってしまうので、自分自身がそれほど納得できない。納得できないから楽しくないし、やりがいも少なくなるんじゃないだろうか。

もしかしたら傷つくのが怖いのかもしれない。たとえば、「ここはこうしましょう。」と提案したところで、「それは、XXだからダメだね。」と一蹴されればやはりショックだろう。しかし、そこで「なるほど。ちょっと検討してみよう。」といわれればやはりうれしいものだ。こういう考えって、大きく楽しいか、小さくやりがいを得るか、の違いなのかもしれない。

ひとそれぞれ価値観や求めるものが違うのだから、小さいやりがいで満足する人がいてもそれはよい気もしてきた。そういう人を理解することが大事だ。