ほめる、より、認める :-)
そういえば、以前、自分の部署に転籍になってきた中堅のメンバもかなり理不尽な状況だったことを思い出した。
- トラブルプロジェクトに結合テスト時点でリーダとして参加
- もともと50,000千円の赤字予測がその時点でなされていた
- 昼夜を問わず、リーダとして作業し、残業時間が年間で全社No.1となってしまった。
- 最終的には赤字を20,000千円までに抑えることに成功した
すばらしい活躍だ。実際、その中堅メンバはスキルも高く、問題意識も強く持っており、どうしたら問題を解決できるかを考え、すばらしい活躍を見せたのだ。しかし、その年の査定では以下のように言われたらしい。
- 「今年の君の評価は据え置きとさせてもらう。リーダとして参加したプロジェクトで大きな赤字を出したのだから当然だ。」
今の私と同じようなかわいそうな仕打ちだ。途中からリーダとして参加し、傷口を少しでも小さくする努力をし、成果を挙げたのに、その成果を認めてもらえず、評価されなかったと言うのだからかなりやりきれなかったのではないだろうか。本人は相当怒っているのかと思い、いろいろ話したが、確かに「納得できません。」とは言っていたが、今の私ほど腐ってはいなかったように思う。その彼の話をまとめると、
- 上司はその自分の働きぶりは認めていた。
- 心情としては感謝された
- しかし、評価(給与のアップ)はできない
ということだったようだ。
そうそう、どうしようも無いことはあるし、理不尽と思えることもあるだろう。しかし、そんな時、誰かに「認めてもらうこと。」というのがとってもありがたいことなのだ。
私はお世辞やうそ臭い「ほめること」は大嫌いだが、相手を「認める」というのは大好きだ。「ほめる」のが大事なのではなく、「認める」ことが大事なのだ。