リーダは立派ではいけない :-|

非常に忙しい。このところ休日も無く忙しく働いている。私は週40時間労働の強制は批判的ではあるが、週40時間労働を推奨する文化を育てたいと思っている。しかし、「週40時間ってなんのこと?」という状況で日々作業している。

みんな疲れてきているが、一部リーダクラスや中心メンバは非常に頑張って働いている。それをみてメンバもやる気になっているのだろうか。もちろん、リーダがメンバを引っ張るのだから、リーダ自らがバリバリ働いてメンバの規範になるべきだろう。しかし、リーダがあまりに頑張っているとメンバにはそれが負担になる。

  • リーダがあんなに頑張っているんだから、ボクも頑張らなきゃ。
  • リーダはすごいな、いつ寝ているんだろう。疲れたなんていっちゃいけない。
  • リーダはあんなにバリバリ働いているのに、ボクはプロジェクトに役に立っているのだろうか。

ストレス耐性が強い人ならそれでも良いだろうが、それは人それぞれだ。このような状況を続けていくと、だんだん鬱とした気分になり、休みがちになってしまうかもしれない。

だいたいリーダや中心人物は、皆に期待され、頼られ、成果をあげてきたのでやはり仕事が楽しくなっているのだろう。(気づいていないかもしれないが。)私から冷静に見ても、彼らは充実しており、メンバに指示を出したり、相談を受けたりで日々、自分が重要であると認識をしつつ作業をしているように感じる。以前の自分もそうだった。そういう状態の時は、疲れも少なく、毎日大変ではあるがやりがいも感じ、日々が忙しく過ぎているだろう。これがQoELの高いエンジニアだろう。

ただ、このQoELの高い状態で作業をしていると、前述のようについてこれないメンバが出てくるかもしれない。これを防ぐにはどうしたらよいのだろうか。

実は、昨日、リーダクラスの一人が朝から「ちょっと疲れたよ。焼肉でも食いに行こうよ。」と大きな声で騒いでいた。たぶん、充実はしていても、疲れもたまり彼もぎりぎりのところなのだろう。ただリーダにはこういうゆとりや弱みを見せる姿勢が重要だ。あんまり立派過ぎるリーダはメンバが疲れてしまう。オンとオフの切り分け、ゆとり、弱みを見せる強さ、こんな部分がリーダに必要な要素だ。